“元気に長生き”それは全ての方々の願いです。
最近では『人生100年時代』と聞くこともありますが、「いつまでも元気に過ごせるだろうか?」「どうなるか分からない将来をどのように生活すればよいだろうか?」など不安がつきまとうのも現実です。
その不安を少しでも減らすコツ、それは「今の健康(幸せ)に気づくこと」だと、昔の偉い方(老子)は説いています。
「持(じ)してこれを盈(み)たすは、その已(や)むるに如(し)かず。揣(きた)えてこれを鋭くするは、長く保つべからず。金玉(きんぎょく)堂に満つるは、これを能(よ)く守る莫(な)し。」
翻訳:(いつまでも器を満たし続けようとするのは止めたほうが良い。刃先を鋭く尖らせればそれだけ長持ちしなくなる。金銀財宝を蔵に満たせば満たすほど、それらを守るのが困難になる。)
刀鍛冶がハンマーで刀を作る時、何度も叩いて刀を鋭くしていきますが、「もう少し打てば、さらに鋭くなるだろう」と、ついさらに打ってしまい、結果としてポキっと折れてしまうこともあるでしょう。
いっぱいの金銀財宝をお家に保管している人が出かけようと思っても、金銀財宝が気になっておちおち外出することも出来ないでしょう。
「楽しく元気に長生きしたい」その願いを満たそうとするのはいいけれど、それをいっぱいまで願ってしまうと、結局、不自由になってしまうのかもしれません。
見失いがちな「健康」や「幸せ」をご一緒に見つけることができる。
そのような薬屋をこれからも目指していきたいと思います。