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長生きを楽しむ秘訣!?

“元気に長生き”それは全ての方々の願いです。

最近では『人生100年時代』と聞くこともありますが、「いつまでも元気に過ごせるだろうか?」「どうなるか分からない将来をどのように生活すればよいだろうか?」など不安がつきまとうのも現実です。

 

その不安を少しでも減らすコツ、それは「今の健康(幸せ)に気づくこと」だと、昔の偉い方(老子)は説いています。

 

「持()してこれを盈()たすは、その已()むるに如()かず。揣(きた)えてこれを鋭くするは、長く保つべからず。金玉(きんぎょく)堂に満つるは、これを能()く守る莫()し。」

 

翻訳:(いつまでも器を満たし続けようとするのは止めたほうが良い。刃先を鋭く尖らせればそれだけ長持ちしなくなる。金銀財宝を蔵に満たせば満たすほど、それらを守るのが困難になる。)

 

刀鍛冶がハンマーで刀を作る時、何度も叩いて刀を鋭くしていきますが、「もう少し打てば、さらに鋭くなるだろう」と、ついさらに打ってしまい、結果としてポキっと折れてしまうこともあるでしょう。

 

いっぱいの金銀財宝をお家に保管している人が出かけようと思っても、金銀財宝が気になっておちおち外出することも出来ないでしょう。

 

「楽しく元気に長生きしたい」その願いを満たそうとするのはいいけれど、それをいっぱいまで願ってしまうと、結局、不自由になってしまうのかもしれません。

 

見失いがちな「健康」や「幸せ」をご一緒に見つけることができる。

そのような薬屋をこれからも目指していきたいと思います。

 

 

おいしく食べ、ぐっすり眠り、すっきり排泄する

「蘇れ生命の力~小児科医真弓定夫~」というドキュメンタリー映画を鑑賞しました。

主人公の真弓定夫先生は薬や注射をあまり使用しない小児科医として有名な方で、なるべく自然に育てたいと願う親御さんたちの心強い味方でした。2021年に享年90歳でお亡くなりになられています。

 

映画の副題は「すべての“力”はあなたの中にある」。

この“力”というのは私たちが持っている「体力」「免疫力」「治癒力」「回復力」のようなものだと思います。

 

映画の中の真弓先生が穏やかに話される言葉一つ一つに、健康に生活するための「私たちが持つ“力”を引き出すヒント」があふれていました。

また便利になりすぎてしまった現代には、逆に「“力”を奥に閉じ込めてしまう生活や生き方」があることもよく分かりました。

 

私のお仕事は、食と漢方とカウンセリングでご相談いただく方の“力”を引き出すお手伝いをすること。

日々悩みながら修行を積む身として、はっとさせられ気づきの多い映画でした。

 

様々な原因があると思いますが、私たちのこの“力”がだんだん弱くなってきていないか?と感じることもあります。

冬になると気にしていたインフルエンザも、今は関係なく夏にも流行するようになりました。

数年前はコロナに「感染しない」ように感染予防が注目されていましたが、今はウイルスが身体に侵入することは当たり前であり、いかに「重症化しない」体にするか(私たちが持つ“力”を強化することが大切である)とほとんどの方が気づいているのではないでしょうか。

 この「力」を高め維持していく要素として、日々の口にするものほど大切なものはありません。

 

たとえば栄養素のビタミンDが摂れていない人と比べて摂れている人は、コロナ感染後に重症化しにくいといわれています。

現在、国の定めるビタミンDの必要摂取量は8.5㎍ですが、残念ながら60~70代で6㎍前後と足りておらず、20~50代では3㎍前後しか摂れていないそうです。

 

日に必要な栄養素が足りないと、私たちが持つ“力”を十分に発揮することはできません。

日々の口にしているものにはどんな栄養素がどれくらい入っているか、ゆっくり考えてみましょう。

 

真弓定夫先生は健康を保つ三大要素として「食事」「睡眠」「排泄」をあげておられました。

 

おいしく(楽しく)食べていますか?

ぐっすり眠っていますか?

すっきり排泄していますか?

 

今の世の中様々な健康法があふれていますが、健やかな生活を末長く続けていく方法は意外とシンプルなのかもしれません。

気持ちの良い生活

冷えを改善してポッカポカ♪

 

大寒を迎えこれから冬本番ですね。

寒い時期になると「冷え」で悩みご相談に来られる方が増えてきます。

 

毎年いろいろ試すけど、なかなか良くならない!

治療したいけどそもそも「冷え」という病気がないのでお薬がない!

なので皆さん、まずは見たり聴いたりした方法を一度試してから来られます。

 

友達に「この方法よかったよー」と教えてもらいやってみるけど、なかなか改善しない。

テレビや雑誌で紹介されているからやってみるけど、なかなか改善しない。

「足が冷たくて生姜を紅茶に入れて毎日飲むようにしたけど、冷えがかえって強くなったみたい…。」

そのような方もたくさんいらっしゃいます。

あの人には効果があって、私にはどうして効果がないの?

 

その答えは「冷え」の原因がたくさんあり、それぞれ対策が違うからです。

 

まずはご自分の「冷え」の原因(タイプ)を確認することからはじめましょう。

 

1.身体を温める「力が足りない」のか。

2.身体を温めている「血液が不足」しているのか。

3.身体を温めている「血液の流れ」が滞っているのか。

4.身体を冷やしてしまう「水」が溢れているのか。

5.温める・冷やすをコントロールする「調節」がうまくいかないのか。

 

どのタイプかは、食欲や排尿排便、睡眠や疲労感、

女性の方は生理前後の体調や期間・経血の状態など、

様々な情報を教えていただくことでタイプを絞ります。

 

「冷え」のように、病名はないけど、どうも体調が悪い・悩んでいる、

そういう症状は自然のお薬(漢方薬)がうれしい効果で改善してくれます。

 

ご自分の「冷え」対策でなかなか正解にたどりつくことができずお悩みの方は、

まず原因(タイプ)を確認し、自然のお薬をお試しください。

 

漢方薬局フクヤホームページの「問診票」を送っていただいても、

どんなタイプか?絞ることは可能です。

冷えの改善は免疫力の安定にもつながるので一石二鳥です。

 

コロナ…インフル…いろんな悩みの種はつきませんが、

春の来ない冬はないので(^^

今のうちに体調を整え、元気に冬を過ごしましょう。

 

漢方薬局フクヤ

 

環境未来館で薬草のお話

環境未来館 薬剤師の先生から学ぶ薬草・漢方入門

鹿児島市民の方向けの講座で、環境未来館に行ってきました。

興味を持って応募されて抽選で選ばれた30名の皆様は、熱心にメモをとりながら聴いておられました。

お伝えしたテーマは健康に良いと思い口にするものや薬効のある薬草や漢方薬には「個性」があるということをお伝えしました。

 その「個性」は、服用する方の体調やバランスによって、手助けになることもあれば負担になることもあります。

店頭でもご自分が冷え性と勘違いされてしょうがを毎日服用し、足先の冷えが悪化しておられる方もいらっしゃいます。

 薬草や民間療法、マクロビオティックの活用もご自分の体質や症状に応じて選ぶことが大切です。

環境に配慮されておられる「環境未来館」の空気はとっても清々しかったです。

 

町田亘

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